2010-12-12

京都環境フェスティバル出展 ご報告

昨年も参加した,京都環境フェスティバル(11~12日)に今年も出展いたしました.

開場前のブースの様子

出展の内容は,パネルの展示・パンフレットの配布と木工体験です.

好評だったペン立てづくり

木工体験は,京北の木ネットではお馴染になっているペン立て製作ですが,カットや大きさを小ぶりにするなどの工夫でとてもかわいらしくなり,好評を得ることができました.











大人の方にも楽しんでいただいたペン立てづくり

 ペン立て製作に来て下さるのも,お子さんばかりではなく,大人の方々も一緒に楽しんで下さったのが良かったかと.











ペン立てづくりのような素朴な木工も,工夫次第でまだまだ素敵な作品ができる可能性を見たように思います.
今後のイベントでも,いろいろ楽しみたいものです.

2010-12-04

第7回 茅葺民家で茅(かや)刈りとしめ縄づくり~里山体験 ご報告

少々ご報告が遅くなってしまいました.
もう毎年恒例となっております,茅刈りのご報告です.


     *      *      *


当日は朝から日差しが見え,まずまずのお天気.前日は雨だったため,足元は少々悪かったのですが,止んでくれただけでも御の字です.

参加者は個人で参加して下さった方に加え,京都建築専門学校の現役学生やOBたちが参加してくれました.茅刈りは人手が多いほうが嬉しいです.昔はきっと家族や親族,場合によると村の人総出で行っていたのでしょうね.

初めて参加する方々は,まず昔のままの茅葺民家に目を見張ります.最近流行りの改修民家では,大きな梁や大黒柱といったものは残しているものが多く見られます.しかし,茅葺の屋根・玄関土間・おくどさん・囲炉裏…これだけ残っている民家は少ないでしょう.これらは目に見えるだけではなく,煙の臭いや火を焚くことによって起こる空気の流れなどの形で,五感に訴えてきます.現代の住宅では味わえない感覚です.


さてさて,のんびりはしていられません.荷物を置いたら,改めてごあいさつ.そして茅葺の前でこの家の持主さんの紹介や作業手順などのお話を聞きます.








その後,少し離れた茅場に移動.茅場とは茅を取るために,田畑などとせずに置いてある土地のことです.茅を使うことを知らない人から見ると単なる原っぱのようですが,今となっては貴重な場所なのです.また,カヤネズミなどの生物の宝庫でもあります.自然と人の営みが共にある,里山の風景の一つです.

茅の刈り方は,茅をしっかりと脇に一抱えして,少しその茅の束を倒してやります.そこに鎌をサクサクと入れてやるのですが…慣れていない人には少し大変かもしれません.陽だまりで作業をしていると,汗が流れてきます.自然の中でする作業は,豊かな気持ちになれるものです.








そうこうしているうちに,あっという間にお昼です.みんな作業でお腹はぺこぺこ.お昼ごはんには民家の主の奥様方が,芋粥・黒豆ご飯のおむすび・具だくさんの豚汁などを用意して下さいました.とてもおいしく,山の恵みをいただきました♪









午後からは,3つのグループに分かれます.1つは茅刈り班.2つめはしめ縄づくりグループ.3つめは茅葺屋根修理班です.屋根修理は民家の主さんを中心に,屋根屋さんに就職する学生など作業に慣れているメンバーが加わりました.


茅刈り班は午前中で要領が掴めているので,順調にサクサクと刈っていきます.ただ,茅刈りは刈るだけが作業ではありません.茅壺などと呼ばれる,茅の塔を立てるまでが一連のお仕事となります.


斜面を茅を持って登るのは大変なので,リレー方式で運びます.
みんなで息を合わせて,よいしょ!よいしょ!!


一方,しめ縄づくりグループはこんな感じ.
地元の方に教えてもらいながら,縄綯いをしている様子です.



せっせと作業を進めても,山の日暮はやっぱり早かった!
すべての茅壺が立つころにはとっぷりと暗くなっていたのでありました.

参加して下さった方々,またいろいろともてなして下さった茅葺民家の主ご夫妻に,この場をお借りして感謝を表したく思います.
また,スタッフのみなさま,長時間おつかれさまでした.

(また来年もよろしくです♪)