少々ご報告が遅くなってしまいました.
もう毎年恒例となっております,茅刈りのご報告です.* * *
当日は朝から日差しが見え,まずまずのお天気.前日は雨だったため,足元は少々悪かったのですが,止んでくれただけでも御の字です.
参加者は個人で参加して下さった方に加え,京都建築専門学校の現役学生やOBたちが参加してくれました.茅刈りは人手が多いほうが嬉しいです.昔はきっと家族や親族,場合によると村の人総出で行っていたのでしょうね.
その後,少し離れた茅場に移動.茅場とは茅を取るために,田畑などとせずに置いてある土地のことです.茅を使うことを知らない人から見ると単なる原っぱのようですが,今となっては貴重な場所なのです.また,カヤネズミなどの生物の宝庫でもあります.自然と人の営みが共にある,里山の風景の一つです.


午後からは,3つのグループに分かれます.1つは茅刈り班.2つめはしめ縄づくりグループ.3つめは茅葺屋根修理班です.屋根修理は民家の主さんを中心に,屋根屋さんに就職する学生など作業に慣れているメンバーが加わりました.
茅刈り班は午前中で要領が掴めているので,順調にサクサクと刈っていきます.ただ,茅刈りは刈るだけが作業ではありません.茅壺などと呼ばれる,茅の塔を立てるまでが一連のお仕事となります.
斜面を茅を持って登るのは大変なので,リレー方式で運びます.
みんなで息を合わせて,よいしょ!よいしょ!!
一方,しめ縄づくりグループはこんな感じ.
地元の方に教えてもらいながら,縄綯いをしている様子です.
せっせと作業を進めても,山の日暮はやっぱり早かった!
すべての茅壺が立つころにはとっぷりと暗くなっていたのでありました.
参加して下さった方々,またいろいろともてなして下さった茅葺民家の主ご夫妻に,この場をお借りして感謝を表したく思います.
また,スタッフのみなさま,長時間おつかれさまでした.
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